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つきしおの物語 — なくしたものと、戻ってくるもののために

つきしおの物語

はじめまして。「つきしおの占い手帖」の編集長、つきしおです。

引いた潮は、満ちるとき必ず戻ってくる。月が潮を動かすように、離れていったものにも戻る力が働いている——そう信じられるようになった日に、この名前をつけました。

このページでは、私がこのサイトを作るまでの話を、すこし長くなりますが正直に書きます。

占いを、信じていなかったころ

正直に言うと、私は占いを信じていませんでした。

20代のはじめのころは、雑誌の占いページも読み飛ばすタイプ。「当たるも八卦」という言葉の、八卦のほうを笑っている側の人間でした。

だからこのサイトは、「占いを信じていなかった私」が書いています。最初にそれをお伝えしておきたくて。

7年つき合った人と、音信不通になった

20代の後半、7年つき合った恋人と、音信不通になりました。

喧嘩をしたわけでも、はっきり別れを告げられたわけでもなくて、ある日から返事が来なくなった。既読がつかない画面を、何度も開いては閉じる夜が続きました。

眠れなくなって、仕事のミスが増えて、友達の前では平気なふりをして。あの時期の私は、自分でも分かるくらい、生活がほどけていました。

いま思えば、いちばんつらかったのは彼がいないことより、「待つ」という時間の使い方が分からなかったことだったと思います。

友人に、半ば強引に電話占いを勧められた

見かねた友人が、半ば強引に電話占いを勧めてきました。

「信じてないのに」と思いながら、深夜に初めて電話をかけたのを覚えています。声が震えていて、最初の数分は何を相談したいのかもうまく言えませんでした。

先生は、未来を言い当てるようなことは言いませんでした。かわりに、私の「待ち方」の話をしてくれたんです。

連絡を待つのではなく、自分の生活を待つ。彼のための時間ではなく、自分のための時間として、この期間を過ごしてみたら——。

言われた瞬間は、正直ぴんと来ませんでした。でもその夜、久しぶりに眠れました。

戻ってきたのは、彼だけではなかった

それから私は、待ち方を変えました。

スマホを枕元から離して、朝に散歩をして、ずっと後回しにしていた資格の勉強を始めて。彼からの連絡を「待つ」時間を、自分を「保つ」時間に置き換えていきました。

数カ月後、彼から連絡が戻ってきました。そして、私たちは復縁しました。

でも、私が本当に救われたと感じているのは、彼が戻ってきたことではないんです。

待っているあいだの自分を、自分で保てたこと。もし彼が戻ってこなかったとしても、あの数カ月の私はちゃんと生きていた。そう思えることが、いまも私を支えています。

なくしたものと、戻ってくるもの

復縁して、いまも彼とは大切な関係です。

ただ、戻ってきた縁にも、小さな事件は起きます。離れていた期間に、彼の家に置いていた思い出のぬいぐるみが処分されていたと知ったときは、しばらく言葉を飲み込んだままでした。

その気持ちを整理したくて、私はもう一度、電話占いを使いました。そこで教えてもらったのは、「思い出を物に残すタイプと、出来事として残すタイプがいる」ということ。怒りだと思っていた気持ちの、本当の名前でした。

そのときの話は、ココナラ電話占いの体験記に、料金まで含めて正直に書いています。

なくしたものは、財布でも、指輪でも、人でも、その人との時間でも、私たちの心を同じ場所に連れていきます。「もう戻らないかもしれない」という場所に。

このサイトは、その場所にいる人のために作りました。

このサイトで、私が守ること

私は占い師ではありません。視えるわけでも、鑑定ができるわけでもない、ひとりの経験者です。

だからこのサイトでは、3つのことを守ります。

  • 体験にもとづいて書くこと。紹介するサービスは、実際に使ったものだけを紹介します
  • 断定しないこと。占いやスピリチュアルの解釈には諸説あり、結果を約束する言葉は使いません
  • 煽らないこと。不安をあおって何かをさせるような書き方はしません

占いを信じていなかった私だからこそ、信じていない人にも読めるサイトでいたいと思っています。

この手帖の歩き方

「つきしおの占い手帖」は、5つのカテゴリでできています。

今夜、なにかをなくしたばかりの人へ。

戻ってくるかどうかは、私にも分かりません。でも、待っているあいだのあなたを保つ方法なら、この手帖のどこかに書いてあるはずです。

ゆっくり読んでいってください。

つきしお